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2011年5月

2011年5月30日 (月)

ひとやま越えた

震災ですっかりペースを乱されたこともあって納期を延ばしていただいていた本がようやく訳了。いやほんと、こんなはずじゃなかったんだが、なんとか終わってよかった。そんなわけで、訳了記念と数日遅れのハッピーバースデートゥーミーということで、今夜は福島の地酒「ロ万(ろまん)」を開け、昨日大家さんからいただいたグリーンピース(僕のベランダの真下にある庭で作っていた)を、マイタケの卵炒めにケチャップと一緒にトッピングしたりしていただく。旨し。次の仕事は前の仕事が遅れたせいで今から暗雲が立ちこめているが、1月上旬にあんこうを食べに行って以来、一日たりとも休んでいないので、精神衛生上の理由からも、少し旅行でもしたいと思っている。震災直後よりさらに増大した仕事場のエントロピーを下げる作業も必要なのだけれども。

ひとまず今晩は休ませてもらおう。

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2011年5月26日 (木)

いただきもの

またまたご無沙汰しています。〆切までもう少しなので、ブログも放置しつづけていますが、先日、生徒のTさんと編集のKさんから御訳書を頂戴していたので、お礼がてらご紹介。高価な本をありがとうございます。

高価とはいえ、貴重な写真や手稿を交えた内容はまさに大全というにふさわしく、お値段以上の値打ちがありそう。科学と人間の両面からアインシュタイン像を描き出しています。さらに驚くべきは、章末を飾るエッセイを錚々たる面々が書いている点。ホーキングやワインバーグといった物理学の大御所のほか、ノーベル賞受賞者の顔ぶれに混じって、なんと光速変動理論で数年前物議を醸したジョアオ・マゲイジョまで! さらには、SFの巨匠、故クラークまでもが名を連ねているという、豪華絢爛さ。資料価値も高いので、ありがたく永久保存させていただきます。

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2011年5月14日 (土)

打ち上げ

またしばらく更新さぼっていました。ツイッターやってるとどうもそっちでだいぶ満たされてしまってブログをさぼりがちになりますね。そもそも〆切り迫った仕事があるから余裕もないし。

ただ、今日は先日出た本の打ち上げということで、T社のKさんと一献。いつもの町田の名店で。たまさか今月誕生日が来る僕はその店の会員として誕生月割引も使えて3000円引きという幸運もあり、ふだんは味わえない料理にも舌鼓を打った。ゆり根の天ぷら、なまこ酢などのほか、店の人に薦められていただいた壱岐産の生牡蠣が超大玉で絶品だった。酒も東北のものを中心に、南部美人、奈良萬、磯自慢など。グラスもまたそれぞれの酒質に合わせて形や材質を変えてくれる配慮がまたすばらしい。震災の話、出版事情の話、僕の会社時代の話など、あっというまの4時間で、お開きとなった。Kさん、ごちそうさまでした。

さて、あとは〆切りへ向けてファイトだ、自分。原発がなにかとまた騒がしくなってきたけど、前よりだいぶ集中できるようになってきた。1号機がメルトダウンとか騒いでるけど、水位計の較正ができてやっと正しい水位がわかった結果であって、別に今急になったわけじゃないから、これでいきなりまた爆発とかいう話じゃないはず。圧力容器から外に燃料が溶け落ちて、格納容器内の水で冷やされてなんとかなってるのかもしれないね。それより温度が上がりつづける3号機のほうが心配だ。

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2011年5月 3日 (火)

ビンラディンの死に対する日米の反応について

昼前、オサマ・ビンラディン死亡のニュースが突然流れた。米国がついに本当に居場所を突き止めて殺害したのだという。

これに対し、米国の市民からは当然のごとく歓喜の声が上がった。一方、9・11の日本人遺族は「できれば逮捕して真実を語らせてほしかった」「生きて捕まえ、裁判で真相を究明してほしかった」などと複雑な反応を見せている。ここに僕は、災害対応にも現れた日米の気質の違いが表れているように思う。今回の震災後、海外からは危機的事態に見舞われても礼儀正しさや思いやりを忘れない日本人の態度に驚きの声が上がった。確かにこれが米国で起きていたら、商店やガソリンスタンドに粛々と並ぶようなことはなかったのではないか。この集団主義と個人主義、内向性と激昂性の差異が、先ほどのビンラディン殺害への反応の違いを説明するものともなりそうだ。

思えば、かつてこちらの記事でも書いたとおり(http://sake-kinoko-monokaki.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-ae06.html)、原爆を落とされてもアメリカに憎しみを抱かなかったころから、日本人にその気質は醸成されていたのだ。僕の好きなフォークシンガーに沢田聖子さんという人がいるが、彼女が9・11を受けて遺族の感情を唄った『息子からの伝言』という歌に、「深い憎しみが同じ憎しみを生むだけならば、永遠に何も変われない」という一節がある。この気持ちこそが今の世界に必要なのだと心底感じる。報復の連鎖は悲しみの連鎖をもたらすだけで、だれも幸せにはしない。

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