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2009年12月20日 (日)

いいオトナがこんな映画をみて……

Fさんがクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」をついにご覧になったらしく、絶賛してくれた。布教に成功してうれしい。だがそれと同時に、僕に新しい見方も教えてくれた。

僕はあの映画をひとことでまとめて、「ただの懐古趣味に走らず、未来への希求と家族愛がテーマなところがすばらしい」と言ったのだが、Fさんはケンの立場で見たらしく、未来志向と過去への逗留の二者択一を迫られる不幸に切なさを感じられたようだ(私の勝手な解釈が加わっているかもしれませんが)。なるほど、途中までは僕も過去世界の懐かしさにきゅんとなっていたから、無意識にそれを感じていたかもしれない。次見るときはそのへんも意識しながら見てみよう。いずれにせよ、稀代の傑作であることに変わりはなく、子どもが楽しむ以上に大人へのメッセージが重層的に込められている奇跡の作品だ。サビの部分でしんちゃんが発する台詞が、いかにもしんちゃんらしいふざけた言葉でありながら、はからずも昔に拘泥する大人が忘れている真理を突く言葉でもあって、心にガツンと響く。

しんちゃんのなかでもこの作品と戦国のやつ(最近BALLADとして実写化された)が別格とされるのも、やはり原恵一という監督の力によるところが大きいのだろう。

いずれ気が向いたらこの件はもう少し掘り下げてみるかもしれない。

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コメント

Fです。人のブログの片隅を借りて勝手に語ります。
「オトナ帝国」は、「未来への希求」というテーマに関して言えば、しんちゃんがひろしに靴の臭いを嗅がせたときのひろしの回想シーンが、ぐっときました。
最初、ひろしの回想が銀之助の背中から始まったのをみて、「ああ、やはりひろしは過去に留まってしまうのか・・・」と思ったら、徐々に想い出の中の自分が成長し、みさえと出会い、しんのすけが生まれ(自分の息子が生まれた時のことを思い出しましたよ)、家族をはぐくんでゆく、といって、一気に未来への希求を爆発させる、このつくりは見事でした。

投稿: ふく | 2009年12月22日 (火) 00時25分

ふくさん、ありがとうございます。
ひろしの回想シーンもよかったですね。家族っていいなと切なくなったひとときでした。

投稿: むらさきしめじ | 2009年12月22日 (火) 02時51分

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