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2008年9月 6日 (土)

47歳の地図

8月末完了予定だった仕事をなんとか昨日終わらせた。あとは今月中のと、来週やってくる再校のチェックが次の山だ。なんかぎりぎりのところで次の綱に飛び移っている感じ。

ところで、今日はなにげなく久しぶりに昔のCDを訊いていて、鳥肌が立った。それは1988年にリリースされた『内容の無い音楽会』というジョークCDで、生福(しょうふく)というユニットが制作したものだ。これがまた、音楽やストーリーやシチュエーションコントを取り混ぜた、実に味わい深いカオスの世界を作り上げていて、その「真剣なふざけ方」に大学時代衝撃を受け、友人たちのあいだで一世を風靡した。カシオペアを模したアンドロメダというバンドにフュージョンっぽい軍艦マーチを演奏させたり、戦場のメリークリスマスを見事にアレンジして「戦場の盆踊り」にして見せたり、無駄なクオリティの高さに目を見張ったものだ。

そして今日、久々にそれを聴いていたのだが、尾崎豊へのオマージュ『47歳の地図』を耳にして、不覚にも涙が出そうになった。その歳に近づいた今聴くと、改めて心の琴線に触れる。ジョークCDのはずなのに、歌詞をよく聴くとただならぬ思いが込められている。高度成長時代と学園闘争のまっただなかを生きた世代の、悲痛とも言える叫びがそこにある。体制に逆らって生きた彼らが社会に出て牙を抜かれ、家庭を築きながら仕事に邁進したが、ふと気づくと家族から疎外されて自分の人生は何だったのかと振り返る47歳のなんとわびしいことよ!

遠く長く旅をして ふと立ち止まる俺

薄い髪 疲れた肌 濁った瞳

妻の声に叩かれ いつもの駅へ

……

ただローンだけを返すために 働く俺

……

はたちのころはゲバルトもした 機動隊に負けたわけじゃない

……

この国の繁栄は 俺たちが作った

わき目振らず働いて だけど何が残った

思い出の道をたどる 47歳の地図

著作権の関係もあるかと思うので、一部だけ聞き取った歌詞を抜粋したが、これだけでも胸に迫るものがあるかもしれない。こんなに報われないのにキレない中年はすごい、と今なら思われるんじゃなかろうか。youtubeでも探したがやはり見つからないので、品切れだがアマゾンのリンクを張っておく。

確かこのCD、これだけクオリティが高いのにほとんど知られていないのは、発売時期が昭和天皇崩御と重なって、自粛ムードで大々的に宣伝できなかったためとか噂があったな。

※爆風スランプの歌にコンセプトの似た『45歳の地図』というのもあったが、これは1989年発表(?)なのでやはり生福のほうが先だよね(9/28追記)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

急なコメント申し訳ありません。
小学生のころ、生福の『47歳の地図』を聞き、子供ながら父の苦労を感じた思い出があります。
今でも歌詞を覚えておりますが、
『薄い髪 疲れた肌 濁った瞳
 妻の声に叩かれ いつもの駅へ
 家も・・・』
の後が思い出せません。
もし、歌詞が分かれば掲載いただけますと幸いです。

投稿: よっしー | 2011年4月15日 (金) 19時09分

よっしーさん、コメントありがとうございます。家も……のあとの一節は、

家も建てた 子どもたちも 手を離れた。
ただローンだけを返すために 働く俺。

です。そのあとは、実はところどころ私にも聞き取れない歌詞が残っています。おまけに著作権の問題も一応あろうかと思うのでアレなんですが、引用であることは明示しておりますので、聞き取れる範囲では次のとおり。

責任のない仕事の(??)を求め
(??)接待ゴルフ いいかげんにしろ
会議前の根回し それが何だと言うんだ。
はたちのころは ゲバルトもした 機動隊に負けたわけじゃない
夜明けは近い そんな時代に抱かれ
資本論をまくらに お前を抱いた

以下、ブログにありますとおり「この国の繁栄は……」とつづきます。

以上、よっしーさんがご覧になったことを確認しましたら、このコメントを消すか、歌詞の一部を伏せ字にさせていただくかもしれませんので、ご容赦ください^^)。

投稿: むらさきしめじ | 2011年4月16日 (土) 01時30分

お世話になっております。
よっしーです。

パソコンが壊れてしまったため、お礼が遅くなりました事をご容赦ください(ToT)。
やっとこさこのサイトを見つけられました。
掲題の歌詞につきましては、ご教授ありがとうございました。

カラオケにあれば歌いたいところですが、とりあえず風呂の中で練習します。

ありがとうございましたm(_ _)m。

投稿: よっしー | 2011年10月 7日 (金) 20時49分

たびたび申し訳ありません。

1点お伝えしようと思っていた事を忘れておりました。

ご教授いただいた歌詞で、2個目の(??)は、「棒グラフ」だったと思います。

もう少しで完成ですね( ^ω^ )
失礼致しました。

投稿: よっしー | 2011年10月 7日 (金) 20時57分

よっしーさん、またのご来店(?)ありがとうございます。ああ、「棒グラフ」でしたか! 貴重な情報感謝します。

ちなみに生福の『内容の無い音楽会』は昨年一時期復刻版が売られていたようですが、今はSOLD OUTになっていますね、残念。↓
http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=DYCL-235

投稿: むらさきしめじ | 2011年10月 7日 (金) 22時16分

通りすがりのレス失礼いたします。
「47歳の地図」の歌詞の件で、お手伝いできそうでしたのでコメントを残させていただきます。

「責任のない仕事の(??)を求め」
の部分は、正確には
「責任逃れ仕事を振る上司の許(もと)で」
です。

最終コメントから後、経過時間がかなりあるようですので、気づいて頂けることを祈りながら。

投稿: こたま | 2012年2月10日 (金) 02時05分

こたまさま、コメントいただきありがとうございます!
おお、そうでしたか。ついに歌詞が完成しました。嬉しい限りで、よっしーさまにもお教えしたいですね^^)
お答えいただきお礼申し上げます。

投稿: むらさきしめじ | 2012年2月10日 (金) 05時53分

当時のカセットをmp3に落としながら聴きつつ、そういえば「責任のない婦女子を求め」だと意味通じないな、本当の歌詞が気になって検索した結果、このブログにたどり着きました。
いい歌詞ですよね~

投稿: | 2014年4月 2日 (水) 23時05分

名無しさん、歌詞が気になる方がこれほどいらっしゃるのも心を震わせる内容ゆえでしょうか。それにしても婦女子とは思わず笑ってしまいました^^)

投稿: むらさきしめじ | 2014年4月 3日 (木) 12時57分

遠く永く旅をして ふと立ち止まる俺
薄い髪 疲れた肌 濁った瞳
妻の声にたたかれいつもの駅へ

家も建てた子供たちも 手を離れた
ただローンだけを返すために 働く俺
責任逃れ仕事を振る上司の許

棒グラフ 接待ゴルフ いい加減にしろ
会議前の根回し それが何だと言うんだ

二十歳(はたち)のころはゲバルトもした
機動隊に負けたわけじゃない

夜明けは近いそんな 時代に抱かれ
資本論を枕に お前を 抱いた

この国の繁栄は 俺たちが作った
脇目振らず 働いて
だけど 何が 残った・・・

思い出の道を辿る 47歳の地図
頑張ろう もう一度 47歳の地図

lalalala・・・・

投稿: 通りすがりの制服(笑)好き | 2014年10月30日 (木) 01時32分

通りすがりの制服(笑)好きさん、
完璧な歌詞をありがとうございます!
それにしても名曲ですよね、これは。この歳になると本当にじわじわきます。

投稿: むらさきしめじ | 2014年11月 3日 (月) 05時33分

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